NPO法人 出雲市空き家相談センターの設立

NPO法人出雲市空き家相談センター設立総会
NPO法人 出雲市空き家相談センター、2018年9月11日 出雲市役くにびきホールにてNPO設立総会(設立会メンバー10名)を開催し、活動を開始しました。
- 空き家問題についての多種多様な問題を解決に結びつけるコーディネート組織としての「出雲市空き家相談センター」整備しました。
- これに、弁護士、司法書士、行政書士、土地家屋調査士、不動産業者ほか関係者が参画し、連携や相談手順等のとりまとめや事例検討会を通して対応力を強化しています。
全国的に大きな課題となっている空き家問題は、容易に解決できる問題ではありません。
答えを見いだす事の困難さだけでなく、ひとつひとつの案件を解決に導く総合的な担い手が、今の日本社会、特に地方においてはこれまで存在しなかった。また、ひとくちに空き家問題と言っても、利活用や管理だけでなくその抑制・防止、更には所有者の高齢化問題も関わっており、そういった多種多様の相談をワンストップで対応できる専門家はいないのが現状です。
また地域で相談活動をしている個人・団体はあっても、それらを結びつけ、多角的に問題解決を図る組織がなかったことが、空き家問題を解決困難にさせている最大の原因と考えています。
そこで多種多様な問題を解決に結びつけるコーディネーターを育成するとともに、空き家問題、高齢化問題に取り組む個人・団体を結びつけ、オール出雲で問題解決を図れる体制を形作るために『出雲市空き家相談センター』を設置することを考えました。
その運営にあたっては、出雲市はもとより商工会議所の専門家部会、自治協会、社会福祉協議会、宅建センターなどの関係諸機関や、問題解決をする上で必要な専門家(士・業者等)との連携・協力体制を構築しつつ、特定非営利活動法人出雲市空き家相談センターがあたっています。
また、空き家が発生する諸事情は多岐に渡ると共に、地域毎に様相が異なる事も事実です。
また、解決には地縁を軸にした働きかけが大きな要素となります。
したがって出雲市空き家相談センターは、地域毎に地域活動拠点を設置・支援し連携していくことも重要な活動の柱と位置付けてもいます。
これらの取組により、まずは現在大きな問題となりつつある出雲市内の空き家の増加抑止と減少につなげ、包括的に空き家問題を解決に導くシステムを構築し、他の地域へ情報発信することにより、「出雲市のブランド価値」を高め、定住・移住の促進につなげると共に、住民の地域経営への参画意識を高める事を狙いとしています。
NPO法人出雲市空き家相談センターの設立はじめ相談体制を構築するために、国土交通省の空き家対策の担い手強化・連携モデル事業の採択を受け、各事業が実施されました。