空き家相談コーナーも開設

「増え続ける空き家とこれからの出雲」をテーマとして空き家対策シンポジウムを開催しました。

日時：平成31年2月15日（金）15:00～17:00

講演1

テーマ：「出雲市の空き家問題の現状について」
講　師：山﨑 秀孝 氏　出雲市 総務部 防災安全課 課長

講演2

テーマ：「これからの地方都市機能の在り方と立地最適化計画について」
講　師：小林　周　氏
独立行政法人 都市再生機構 中国都市再生事務所 まちづくり支援課長

パネルディスカッション

テーマ：「増え続ける空き家とこれからの出雲」
コーディネーター：湯淺 啓史 氏　出雲市議会議員

パネリスト

• 小林　周　氏
  独)都市再生機構 中国都市再生事務所 まちづくり支援課長
• 池田　徹　氏
  出雲市 総合政策部 縁結び定住課 課長
• 福間 正純 氏
  ＮＰＯ法人 シャーネ・エレーテ今市 理事長
• 木村 竜生 氏
  ＮＰＯ法人 出雲市空き家相談センター 副理事長

空き家対策シンポジウム事業報告書

平成31年2月15日（金）、この度設立したNPO法人出雲市空き家相談センターの紹介と増え続ける空き家が引き起こす様々な問題、この問題を官民一体となって解決すべく、国土交通省の提唱する「立地適正化計画」について、出雲市にお住いの皆様と共に考えていくことを目的として空き家対策シンポジウム「増え続ける空き家とこれからの出雲市」を開催した。開催地である出雲市今市町の住民や行政職員、商工会議所関係者を中心に約90名の参加であった。

当日は、出雲市役所 総務部 防災安全課 課長 山﨑 秀孝 氏に「出雲市の空き家問題の現状」について、出雲市が行った空き家等実態調査の調査結果に基づく現状や、出雲市の空き家対策に対する施策を紹介していただいた。

続いて独立行政法人 都市再生機構 中国都市再生事務所まちづくり支援課 課長 小林 周 氏に「これからの都市機能の在り方と立地適正化計画」について、小林課長が新潟県長岡市出向中に担当された事例を基に分かりやすくご説明をいただいた。特に、何もかもを一か所に集約するということではなく、中心部に配置されることによって効果が向上する機能とそうではない機能を見極め、効率的な立地の適正化を中長期的な視点で行っていく必要性をお話しいただいた。

講演後には「増え続ける空き家とこれからの出雲市」をテーマにパネルディスカッションを開催した。コーディネーターに出雲市議会議員 湯淺 啓二 氏、パネリストには、講演に引き続きいて小林 周 氏、加えて空き家バンクの運営やUIターン者向けを中心とした空き家の活用を担当する出雲市役所 総合政策部 縁結び定住課 課長 池田 徹 氏、当法人と連携して本シンポジウム開催地の地域住民との直接的な窓口となって地域活動拠点を担うNPO法人シャーネエレーテ今市の理事長 福間 正純 氏、最後に当法人の副理事長 木村 竜生 氏でディスカッションを行った。

このパネルディスカッションを通じて、より当法人の役割や必要性を明確にして市民の皆様に認知していただくことに加えて、行政と地域活動拠点と連携した体制作りによる相談体制の整備の重要性を認識した。また、未来の出雲市の在り方を広い視野で市民と行政が一体となって考え、都市機能に着目した土地利活用に導くことの積み重ねが進展していく少子高齢社会でますます求められるという問題の本質に迫ることができた。

シンポジウム終了後、参加者からは空き家になってからでは遅いので、空き家になる前に「空き家予備軍バンクの創設をしてどうか」というご意見や、若年層からも「私たちは出雲市をどのようなまちにしたいのかを真剣に考えていかなければという気持ちになった」など、NPO法人出雲市空き家相談センターの今後の活動に期待するたくさんの声をいただいた。

報告者
ＮＰＯ法人 出雲市空き家相談センター
理事　小豆澤 貴洋
平成31年2月18日